十三番目の人格〜ISOLA〜(角川ホラー文庫)

〜裏表紙あらすじ〜
賀茂由香里は、人の強い感情を読み取ることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、次第にうちとけていくつかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格の出現に、彼女は身も凍る思いがした。(第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作)

貴志祐介の最初の作品であり、映画化されたから知っている人も多いかと思います。あまり恐怖感を感じさせないストーリーで、面白いです。貴志祐介さんにしては少し物足りなさを感じますが、作品中一番ソフトな内容なので、怖いのが苦手な人に導入として読んで欲しいです!

黒い家____(角川ホラー文庫)

〜裏表紙あらすじ〜
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子どもの首吊り死体の第一発見者になってしまう。程なく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに……。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾ない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

保険金の話です。結構話題になった本なんで一番知られているかもしれません。映画にもなりました。貴志祐介といえばコレだと思います。保険金の話ということから想像できると思いますが、人間の怖さが嫌というくらい現われてます。ゾッとする場面がチラホラと。ラスト数十ページの緊張感がたまりません!作品中一番現実的なミステリですね。怖いです。

天使の囀り____(角川ホラー文庫)

〜裏表紙あらすじ〜
北島早苗は、ホスピスで終末期治療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖があなたを襲う。

最初の方はとっつきにくい文章で、何のことかわからなくて幻滅していたのですが、少し読み進めるとグイグイ物語の中に引き込まれてしまいました。このさわやかな作品名からは想像できないようなストーリーでした。中盤頃に読めば読むほど、ブルーになるとこがあって、思わず目を本から背けたくなります!でも、めちゃめちゃ面白いです、そして怖い。

クリムゾンの迷宮__(角川ホラー文庫)

〜裏表紙あらすじ〜
藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な風景の中で目が覚めた。視界一面を、深紅色に塗れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ?傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。『黒い家』で圧倒的な評価を得た著者が、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く、傑作長編。

一言でいえばサバイバルの話なんですが、一風変わったサバイバルで、ゾクゾクする恐怖が味わえます。ゲーム好きの人にも読んで欲しいです。貴志祐介を知りたい人に読んでみて欲しいです。あのバトルロワイヤルに似ていると言われますが、両方読んだ感想としては、雰囲気が相当違います。クリムゾンの方がエグい、怖い。

青の炎___(角川書店)

〜表紙帯より〜
「こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。 光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。 愛する妹と母のために――。氷のように冷たい殺意を抱いて。人間の尊厳とは何か。愛とは、正義とは、家族の絆とは…。熱き感動を呼ぶ現代日本の『罪と罰』。日本ミステリー史上、燦然と輝く永遠の名作、ここに誕生。 」

少年が母と妹のために殺人を計画する青春ミステリ。相手は義理の父親。かなり内容がショッキングで、読み終わった後がかなりブルーでした。ショッキングというより切ないです。最後の方では、泣きそうになってしまいました。ミステリーで泣きたい人は読んでみて欲しいですね。表紙帯の文章にひかれて読みたくなりました

文庫判発売中

2003年3月15日 映画公開(配給:東宝)

 

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